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書誌情報

集英社文庫(日本)

札差市三郎の女房

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著者

著者:千野 隆司

あらすじ・概要

情感溢れるラブストーリーであると同時に、江戸の経済小説としても面白い。脚本家 山本むつみ氏
札差稼業の男と武家を捨てた女、身分違いの二人の不屈の闘い! 金融崩壊の江戸を描く時代小説。

貧しい御家人の娘・綾乃は、借金のため大身の旗本坂東の側室となる。坂東志摩守は、綾乃を虐待する冷酷な男だ。一年後、実家の断絶を知った綾乃は屋敷を逃げ出す。傷を負った綾乃を、札差の市三郎が偶然助け匿った。だが、坂東から執拗な嫌がらせが始まり……。江戸の金融崩壊を背景に、札差の主人として誠実に生きる男と腐敗した武家を捨てた女の、身分を越えた情愛と不屈の闘いを描く。傑作時代小説。