書誌情報
集英社文庫(日本)
ベーシックインカムの祈り
著者
あらすじ・概要
これは、予言ミステリーだ──。
SFとミステリー双方の強みを生かし、来るべき未来に備えるための知恵と勇気を与えてくれる一冊 大森望氏賞賛
「ふくくんはなおとさんがきらい」。園児の書いた文章を読んだエレナ先生は、その真の意味を分析して……(「言の葉の子ら」)。教授は私に問うた。なぜ、執筆している短編集のテーマに「ベーシックインカム」を選ばなかったのか、と。私は不審を抱いていたのだ。制度ではなく、教授に(表題作)。近未来に実現可能な技術を描きつつ、本格ミステリの醍醐味を存分に感じさせる全五編。