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書誌情報

集英社オレンジ文庫

荒野は群青に染まりて―赤と青―

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著者

著者:桑原 水菜装画:Re°

あらすじ・概要

未だ敗戦の爪跡が深く残る東京で、それでも立ち上がろうともがく男達の物語『荒野は群青に染まりて』番外編短編集!
群青が突然、赤城に「ケンカのやり方を教えてほしい」と言い出した。学校に通い始めたものの、朝鮮半島から引き揚げてきた群青は学校で不当な扱いを受け、鬱屈した気持ちを抱えていた。石鹸作り、そしてリョウ率いるアメンボ団との交流に居場所を見つけようとする群青だが、リョウともども思わぬ“事件”に巻き込まれることに――!? (「マムシとりんご」)
群青と赤城は、東京で出会った近江勇吉・佳世子の兄妹とともに、バラックで暮らしている。ある日、群青とともに錦糸町へ出かけた佳世子が、闇市の店先に並べられている女雛に目を留める。それは、空襲で男雛を失い、一体だけ残った女雛だった。佳世子は、その女雛が欲しいというのだが、兄の勇吉は「女雛だけのひな飾りなんて縁起が悪い」と、妹の言葉を聞き入れようとはせず――。(「焼け跡のひなまつり」)
13歳となった佳世子の様子がおかしい。群青に対しての当たりが妙にきついのだ。赤城は戸惑いながらも理由を探ろうと奔走するけれど、それが「ありあけ石鹸」社内に混乱を生んでゆき……? (「B・B・B ~ブルー・ブラザーズ・ブギ~」)
群青は東海林の部下の猪野に化学を教えてもらうため、多摩丘陵のとある町まで何度も足を伸ばしていたが、しかし群青が東海林に近付くことにいい顔をしない赤城には明かせずにいて……。 (「アカマツの聳える丘で」)