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書誌情報

集英社オレンジ文庫

招きねこのフルーツサンド

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著者

著者:後白河 安寿装画:mashu

あらすじ・概要

そのフルーツサンドは、まさに幸せのレシピ――。
弟を溺愛するあまりに父から離婚された母。
そんな母に、幼い頃からずっと否定されて育った実音子は自己肯定感がすこぶる低い。
そのせいもあり、人生の節目のたびに極度の緊張から失敗ばかり続き、現在は非正規で働いている。
生きづらさを抱えて日常を送る中、実音子はある日、ひょんなことから自宅の最寄りとは違う駅で電車を降り、二十年前に一瞬だけ暮らした思い出の街を訪れる。
そこで出会ったサビ猫に導かれ、浮世離れした雰囲気を持つ美青年・瞬が営むフルーツサンド屋に辿り着く。
おなかも心も満たすフルーツサンドを食べ、温かな瞬の優しさに触れ、灰色にくすんでいた実音子の毎日は、少しずつ色鮮やかに輝いていき…?