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文学全集

渡辺淳一 恋愛小説セレクション 6桜の樹の下で

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著者

著者:渡辺 淳一

あらすじ・概要

京都の老舗料亭「たつむら」の美貌の女将・菊乃は夫と別居状態にあり、東京の出版社社長・遊佐と時折逢瀬を楽しんでいる。
そんな中、「たつむら」では東京支店オープンの準備が進められ、華やかな披露パーティーが催されるが、そこで菊乃は思わぬ光景を目にしてしまう。
1年前に大学を卒業したばかりの娘、涼子が遊佐と仲むつまじく手を握り合っていたのだ。実は涼子はその前月、遊佐とふたりで秋田・角館に枝垂れ桜を観に行き、母の恋人と知りながら男女の仲になっていた。
遊佐の気持ちが涼子に移っていくことに悩み、苦しんだ末に菊乃が出した意外な結論とは……。
美しくも妖しい桜の花に翻弄されるかのような、母と娘の葛藤と悲劇を描く。解説は村松友視。