受賞作『わるもん』須賀ケイ

【梗概】

「──純子ちゃんもあるやろ、お父さんに有罪だしたこと」
「有罪」をだされ、硝子職人の父は、箕島家から取り除かれてしまった。納屋を改装して造った工場(こうば)で、硝子製品をつくっていた父。どうやらその工場を、着付け教室に変えてしまうらしい母。
 姉妹の鏡子と祐子は、働きに出たり学校に通ったりするけれど、純子はずっと家にいる。純子はレーズンが好きで、フラスコやビーカーでお茶を飲み、多くて一日に三回、身長を測定する。名栗柱に刻まれた身長のメモリの数は、姉妹のなかでも頭抜けて多くなった。
「お父さん、どこいったんやか。幽霊になった?」
 ボトルシップを握りしめ、「探偵」や「船長」といっしょに、純子は一家の「悪者」を、探しはじめる。


【著者プロフィール】

・氏 名
・生 年
・現住所

須賀ケイ(すが・けい)
1990(平成2)年
京都府