【梗概】

 榊原博子。名古屋。ひょんなことからメール交換を始めるが、詐欺に遭い、無一文となる。バイト先の鉄工所から盗んだ、テーパー・シャンクのドリル。あの男を刺した後、宗谷岬で自殺しよう。メールに書かれていた住所、札幌へ向かう。途中、見知らぬ男、小津安博に犯行を止められ、その後、旅の道連れとなる。
 石田博士。名古屋。理由無く大学を辞め、ホームページ作りのアルバイトに就く。ところが雇い主は暴力団で、メール詐欺をやらされ、更には、殺人を命じられる。対象は、大学時代の知り合い、小津であった。小津殺しを果たせないまま、メール交換時に使っていた嘘の住所へ出張するが、その時小津を見つける。
 宗谷岬。小津は、自殺した母親の最後の表情が出会った時の榊原に似ていた、と言い残し、榊原を逃がした後、石田に射殺される。
 五年後、結婚し一児の母となった榊原と、暴力団員としての人生を決意した石田は、すれ違う。互いに互いが誰なのか気付かぬまま。

 

【著者プロフィール】

・本 名   吉原清隆 (よしはら・きよたか)
・生年月日  1970年(昭和45年)12月10日
・現住所   愛知県名古屋市
・出身地   愛知県名古屋市
・職 業   会社員
・最終学歴  三重大学人文学部社会科学科