第27回すばる文学賞
ダンボールボートで海岸・千頭ひなた
梗概
 子供のころより写真でしか父親を知らず、母親は現在年下の恋人と家出中の主人公ドラ。大学を休学し、亡き祖母の家でひとり暮らしをしながら、母親の車のローン返済のためバイトにかよっている。ドラは、いつの日にかダンボールで出来たボートに乗ってこの平坦な生活から脱出し、自分だけの海岸にゆくのだという夢物語に依存することで毎日をやり過ごしていた。そんなある日、真夜中の散歩の途中に立ち寄ったアイスクリームの自動販売機前で、女装したサラリーマンのクロとであう。突然家に転がりこんできた友人であり自称アーティストのハナ、中学時代の同級生で今では売春の客でもあるシモムラ、そしてクロ。壊れてしまった洗濯機に心悩まされながらも、食べて寝て昨日の感情をリセットしては、決してやってこないであろう潮時を待ちこがれて過ごす、ドラと友人たちの明るく楽しく白痴的な日々の物語。
著者プロフィール
本名    千頭佐智(ちかみ・さち)
生年月日  1972年(昭和47年)1月24日
現住所   高知県香美郡
出身地   高知県香美郡
職業    会社員
最終学歴  大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒業
 

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