第27回すばる文学賞
『蛇にピアス』・金原ひとみ
梗概
「スプリットタンって知ってる?」アマはそう言うと、先が二つに分かれた舌をベロッと出した。ルイは、蛇のようなアマの舌に魅せられ、自分も「身体改造」をしてみようと思う。アマの紹介でピアスショップ「Desire」を訪れたルイは、彫り師でもあるシバに、舌にピアスを入れてもらう。除々に大きなサイズにすることで舌の穴を「拡張」しながら、ルイは、龍と麒麟の刺青も彫ることにした。施術のために店を訪れたルイは、アマと一緒に暮らしながら、サディストのシバとも関係を持つようになる。
 ある時、かつてアマが起こした事件が明るみに出た。派手な外見に似合わず優しいアマをルイは匿おうとする。ほとぼりが冷めたと思ったころ、突然アマが姿を消した。捜索願を出そうとするが、アマの本名すら知らないことにルイは気づく。やがてアマの死体が発見された。スプリットタンの完成を目前に、ルイは果てしない絶望にとらわれる。
著者プロフィール
本名    金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
生年月日  1983年(昭和58年)8月8日
現住所   東京都府中市
出身地   東京都板橋区
最終学歴  お茶の水文化学院高等部中退
 

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