SPECIAL 03

次世代の才能を育てる。

- 時代にあわせた才能との寄り添い方 -
集英社の少女漫画学校

集英社の少女マンガ誌は70年以上にわたって、長く読み継がれる名作、時代を彩った傑作を数多く世に送り出してきました。2021年夏、その創作技法や心構えを少女マンガ家志望者に伝えるために「集英社の少女漫画学校」が開講されました。人気マンガ家、編集者が講師をつとめ、声優の梶裕貴さん、アニメや実写映画のプロデューサーなど外部講師も招聘。2週間に一度オンラインで講義があり、300人が受講しています。

近年、SNSやイベントなど、マンガを発表する手段や媒体は増えていますが、雑誌のマンガ賞への投稿は減少しています。時には「どの雑誌に投稿したらいいかわからない」という声も聞こえてきました。またSNSで活躍されている作家さんからは「編集者と組むメリットとは?」という疑問を聞くこともありました。これまで通りの「待ち」の姿勢ではいけないと、マンガ投稿サイト「マンガMeets」を立ち上げたり、積極的にイベントに出展しスカウト活動をしたりと数々の施策を行なってきました。また少女マンガ誌には長年、各誌の連載マンガ家による講座を定期的に開催してきた実績があります。それらをより大きな「学校」という形で展開することで、編集者が描き手により一層寄り添っていけるのでは、という思いから「少女漫画学校」はスタートしました。

「少女漫画学校」は、「りぼん」「マーガレット」「別冊マーガレット」「ココハナ」「クッキー」「マンガMee」など対象読者の異なる複数の編集部と作家さんが合同で講義を行ないます。ですから「どの雑誌に投稿したらいいかわからない」という受講生も、各編集部の特色や作家さんの創作姿勢を身近に感じることができます。また、できるだけ受講生の間口を広くとり、たくさんの方に参加してもらうためオンライン講座(見逃し視聴可能)としました。

「少女漫画学校」のカリキュラムにはふたつの軸があります。ひとつ目が「キャラクター」「デザイン・作画」「話の構成」「ネーム」といったひとつの作品ができて行く過程についての講義です。作家さんそれぞれの手法を伝授いただく内容で、編集者も登壇し補足説明をします。
ふたつ目が「連載作品を語る!」という各誌の人気連載作家と担当編集による講義です。作品がどのように生まれ、どうやって読者の支持を獲得してきたのか? 苦しんだ点はどこか? など、いま、連載中の作品について、作家と編集者の視点で現在進行形の裏話を聞くことができます。ふたりの掛け合いを目の当たりにすることで、受講生に編集者の存在をよりリアルに感じてもらい、マンガ制作におけるその役割を見せることも狙いです。

またカリキュラムの終盤では、アニメや実写映画のプロデューサーや、声優の梶裕貴さんにも登壇していただきました。多くのマンガ家志望者が夢見る映像化。そのプロデューサーが少女マンガを見る目線や、映像化の流れなどを聞くことができます。また声優の梶裕貴さんには、「夢を仕事にする方法」について語っていただきました。職業こそ違いますが、中学時代から夢を追いかけ、たくさんのオーディションを受け続けたことや、いまの状況も安泰ではないと思う仕事への意識などは、マンガ家を志す受講生の皆さんに通じるものがあるでしょう。

集英社の少女マンガ部門は、長年、次世代の育成に力をいれてきました。新しい才能へのアプローチの仕方が大きく変わるいま、この「少女漫画学校」がきっかけで出会ったマンガ家志望者と編集者からヒット作の種が芽吹くかもしれません。

- 長く活躍する才能を輩出 -

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