SPECIAL 03

次世代の才能を育てる。

- 長く活躍する才能を輩出 -
小説すばる新人賞

1988年の第1回から約30余年。花村萬月、篠田節子、佐藤賢一、村山由佳、荻原浩、熊谷達也、堂場瞬一、朝井リョウ……。小説すばる新人賞は、日本の文芸界を代表する作家を次々に輩出してきました。上記の方々に限らず、出身作家の多くが目覚ましい活躍を続けていることでも知られています。小説すばる編集部では、この賞の運営を最重要課題のひとつとし、次代の文芸界を担う新たな才能の発掘に力を入れています。

小説すばる新人賞が躍進を続ける背景には、応募作の多さがあります。これまでほぼ毎回1000作以上、ここ10数年では平均1300作前後と、応募総数は業界屈指。「エンターテインメント小説」であればジャンル不問という間口の広さや、受賞作は必ず単行本にするという条件はもちろん、阿刀田高、五木寛之、北方謙三、宮部みゆき、村山由佳という豪華選考委員の存在感、そして何より歴代受賞者の幅広い活躍が、作家志望者を惹きつけ、膨大な数の応募に繋がっているのです。結果として、才気溢れる作品が高いレベルで受賞を競い合います。

新人賞を受賞するような稀有な才能の持ち主でも、必ずしもすぐに次なる成功を手にするとは限りません。そこで、新人作家の前途を拓くため、編集者が出来る限りのサポートを行ないます。また、新人作家の育成は、集英社に限らず文芸界全体の責務でもあるのです。そんな中、ここ数年の小説すばる編集部では、新人賞受賞者に長く伴走するにあたり、はじめに掲げる目標があります。

それは受賞後第1作を、なるべく早く世に出すこと。小説すばる新人賞の受賞直後から、担当編集者は受賞者と新作の打合せを始めます。作家により企画により、読み切り作品になるのか連載作品になるのかは、ケースバイケース。いずれにしても、受賞から約半年後、受賞作単行本が発売される前後に「小説すばる」本誌へ掲載出来るよう、試行錯誤を始めます。これは、早めに2冊目の単行本を刊行する為の布石でもあり、その後も長くコンスタントに良作を書き続けてもらう為の第一歩なのです。

2021年度は、小説すばる新人賞出身の作家の皆さんの躍進が続きました。第6回の受賞者である村山由佳さんは『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を、第21回受賞者の千早茜さんは『透明な夜の香り』で渡辺淳一文学賞を、第22回受賞者の朝井リョウさんは『正欲』で柴田錬三郎賞を、それぞれ受賞されました。『コーリング・ユー』で第34回受賞者となった永原皓さんの、今後の活躍にもぜひご注目ください。

- 時代にあわせた才能との寄り添い方 -

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