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内定者トーク「本気の就活」

「役に立った!」と、内定者からも毎年好評のこちらのコーナー。今回も2018年4月入社予定者のうち4名が、自身の就活を本音でしゃべりつくします。
PROFILE
A美:ツイッターで小説を執筆。大学院生。ライツ志望。
B男:東海地方在住で漢字マニア。新書志望。
C太:大江健三郎やサルトルを愛読。文芸志望。
D子:お笑い研究会に所属。ファッション誌志望。

———みなさんは、どのように就活を始めましたか?

B男:僕の場合は、「出版社に入りたい」と気持ちが固まったのが、3年生の夏頃。その後、秋頃から本格的にセミナーなどに行き始めました。

C太:僕は、ずっとマスコミ業界に興味を持っていたので、2年生の半ばごろから、新聞を読んだり漢字の勉強をしたりという準備は始めてましたね。

D子:早い! じつは私は、去年に続いて2回目の就活だったんです。1回目は、3年生の3月の開始で、そのとき初めて就活の仕組みを知ったくらいのんびりしていました。結局、対策が間に合わず、行きたかったマスコミ業界は全滅。どうしても出版社に行きたくて就活留年をすることを決めて、そのまま今年の流れに突入しました。

A美:私も、就活をするのは2回目でした。1回目は4年生の7月頃から秋採用に挑戦したので、受けられる会社が少なくて出版社の内定はもらえなかったんです。今回は、大学院1年生の3月から活動を始めました。

B男:地方在住の僕にとっては、OB訪問が首都圏の学生との情報格差を埋める大事なステップでしたね。出版社社員の知り合いがいなかったので、教授に紹介してもらったりWebの紹介サービスを利用したりして、なんとか出版業界の話を聞かせていただいたんです。

C太:僕も教授が出版社の方と食事をされる場に、お願いして連れて行ってもらったことが。いろいろな方法で人脈を広げて、生の声を聞く努力をするのは大切だと実感しました。

———いよいよ選考スタート。エントリー社数や入社志望書を書くうえで気をつけたことを教えてください。

A美:ESを出した企業は20社くらい。私はギリギリになってから火がつくタイプなので、直前の深夜に一気に仕上げて、速達で出したり郵便局の窓口に駆け込んだり。そんな中でも、読む人のことを考えて、なるべく字を大きくキレイに書くようにはしてました。

C太:僕は15社くらい。締切を甘く見ていて間に合わず、提出を諦めたところも……。じつは、最初のうちはマニュアルに縛られてしまって、書いてても楽しくないし、出しても落ちる、ということが続いたんです。途中から、“自分が好きなものの魅力を、説得力のある文章で伝えること”を目指すように切り替えました。書いたESを、教授や出版社勤務の方に読んでもらったりもしましたね。

B男:いいなぁ。僕は、周りに見てもらえる人がいなかったから、フィーリングで書いて、自分で推敲するしかなくて。提出した数は20社くらい。各企業の商品を、“買う立場”ではなく“売る立場”から分析するようにしてました。あと、ESは読む方も大変だと聞いたので“読んでいて疲れないもの”を目指したつもりです。

D子:私も、“読み手におもしろがってもらうこと”を考えて書いてましたね。お笑いをやっているので、ウケを狙いたくなりがちだったんですけど、メーカーなどでは書類が全然通らなかった。出版社のESは、クリエイティブな課題が多いから相性がよかったのかな? 就活も2年目だったし、「今年こそ就職を決めなきゃ」と、去年より数を増やして40社くらいに出しました。

———次のハードルは、筆記試験。対策と成果を振り返ると?

C太:僕は、もともと読んでいた新聞に加えて、デジタル版の新聞も購読するようにして読み比べをしました。デジタル版は、簡単にメモやスクラップができて復習しやすかったです。

A美:私の場合は、時間がなかったので、とりあえずLINE NEWSで流れてくるニュースをインプット。その他、Twitterで話題になったことをチェック、まとめサイトで苦手分野をカバー、など効率重視の対策でした。

B男:みんなイマドキのツールを使ってたんだね。僕は、シンプルに新聞と総合週刊誌とキーワード集を読んでただけ。国語や算数のような問題には、もともと漢字マニアなのと塾講師のバイトをしていたことが効きました。

D子:集英社の筆記は、遊び心があってユニークだったよね。私は、筆記試験を受けるたびにわからなかった問題を調べるようにしてたんです。だから、就活の後半のほうが筆記の通過率は高かったですね。作文の課題に関しては、お笑いのネタを書くときのオチのつけ方が活かせたかも(笑)。

B男:作文対策といえば、僕はショートショートをヒントに、いろんな構成のパターンをストックしてたよ。

C太:僕は、作文はぶっつけ本番派。でもネタは常に妄想するようにしてました(笑)。

A美:私は、作文にも日頃Twitterで文章を書いていることが役立った気がします。言いたいことを短くまとめる訓練ができてたのかなって。一方で、予測変換に頼るクセがついてしまい、“読めるけど書けない”漢字が増えてしまったという問題点もありましたね。

B男「作文対策に、自分でお題をいくつも考えて、ひたすら原稿用紙に書いていました」

———最後の難関は、面接試験。どんな気持ちで臨みましたか?

D子:面接は、うまくいったと思っても落ちてしまったり、イマイチだったと思っても受かってたり。一時はどうすればいいのか分からなくなったけど、最終的には「ガチガチに固めず素直に自分を出そう」「それでダメだったとしても仕方ない!」と開き直り(笑)。集英社の最終面接でも「暴れてやろう!」と、思い切って攻めた話で笑いを取りました。

B男:僕も、面接官の方とのコミュニケーションを楽しもうと思ってた。塾講師のバイトのおかげで、人前で話すことに慣れてたのもよかったのかも。

C太:それは大きいよね。僕も、広告会社のバイトで目上の方に向かって発表する機会が多かったから、面接でも平常心で話せた気がします。

A美:みんなすごい! 私は毎回緊張して、手も足も震えてました。就活の序盤の頃、話したいことが多すぎて一方的にしゃべり続けた結果、落ちてしまったことがあったんです。それからは、「面接は対話。会話することが大事」と胸に刻んで。質問された後、すぐ答え始めると失敗しやすいから、沈黙を恐れずに意見をまとめてから話すことも心がけました。

A美「まとめ髪用の整髪剤とスーツのホコリを取るコロコロは、いつもバッグに入れていました」

———就活全体の経験を踏まえて、就活生へエールをお願いします!

C太:僕が出版社の方からアドバイスをいただいて実践したのが、自分が好きな本をランクづけして、その理由を他人に説明する練習をすること。書類を書くうえでも面接で話すうえでも、すごく役に立ちました。時間が必要な作業なので、なるべく余裕のあるうちに着手するのがオススメです。

D子:就活中は落ち込むこともあるから、元気を取り戻せるものをいくつか持っておくべきだと思います。私の場合は、向田邦子さんの『手袋をさがす』というエッセイを読んで就活留年することを決意したので、壁にぶつかるたびにそれを読み返して自分を奮い立たせてました。

A美:私も、ツラいことはすぐに忘れようとしてた。もちろん引きずることもあるけど、そんなときは徹夜でマンガを読んだり映画を見たり、好きなことをしてひたすら現実逃避。

C太:僕は、家で犬と遊ぶことで癒されたな。弱音や愚痴も犬に聞いてもらってスッキリ(笑)。

B男:僕の楽しみは、帰りの新幹線でビールを飲みながら本を読むこと。地方在住でマスコミ業界志望だと、説明会に出席するのが大変だったり、OBのツテをたどるのが難しかったり、正直、東京に住んでる人が羨ましくなる瞬間も。でも、選考が進むうちに「移動時間にたっぷり読書ができる」「地方在住を個性にしよう」と前向きにとらえられるようになりました。

A美:マイナス思考に陥ってもいいことないもんね。うまくいかない場面でも、自分を責めたりするのは不毛だと思います。「私の良さがわからないなんて!」と、気にせず次に向かったほうが道が開けるのかも。

D子:そうそう! やるべきことをやったら、あとは運と縁次第。私は、あまり気負わず、学生でありながらいろいろな会社をのぞける、貴重な機会を満喫しようと考えてました。

B男:就活期間は、これまでの人生では関われなかった人やものに近づける時期。普段なら手に取らない本を読んだり、会えない人と話せたりしたことは、とてもエキサイティングな経験でした。そのすべてを、自分の興味の幅を広げるチャンスだと、ポジティブに考えるといいんじゃないかと思います。