パパママトーーーク!

「育児と仕事の両立は大変?」「将来、家庭をもっても仕事は続けられる……?」
就活中の学生さんから、こんな声が聞こえてくることがあります。厚生労働省の調査によると、出産を理由に仕事をやめる女性は全体の約6割にものぼるそうですが、集英社の場合、結婚・出産を機に退社する社員はほとんどいません。子どもを生み育てながら働く社員が大勢いて、それぞれやりがいのある仕事にイキイキと取り組んでいます。このコーナーでは、現在、子育て真っ最中のパパママ社員が集まり、出産とキャリアプラン、両立のための工夫、そして子育ての楽しさや仕事に与えるメリットなど……ざっくばらんにお話しします!

育児と仕事、日々どのように両立させていますか?

佐々木
「我が家の場合、朝夕の保育園の送り迎えと朝食の仕度は私が担当で、夕食づくりは夫が担当しています。(1)子どもが病気で保育園を休ませるときは、どちらか会社を休めそうなほうが休んで看病する、という感じですね。私も夫も管理系の仕事なので、帰りが5時半を超えてしまうことはそんなにないけれど、夫とは普段からGoogleカレンダーでスケジュールを共有して、残業などの予定が重ならないようにしていますよ」
千葉
「うちの夫はエディトリアルデザイナーで、帰宅が朝方になるのはザラなんです。保育園の送りは夫が担当してくれるけど、それ以外はあまりアテにできない。迎えは私が担当していますが、行けないときは都内に住んでいる夫の母にお願いします。子どもが病気で、私が仕事を休めないときは、以前は病児保育専門のシッターさんに来てもらったこともありました。でも、いまは子どもが大きくなって身体も丈夫になってきたので、お義母さんに出動してもらっています。実の母は地方にいるので無理なんですよね。お願いしたこともないかも……。お義母さんはすっごくいい人なので、ありがたいですね」
永井
「うちは社内婚なんですけど、基本的には家事も育児も“やれるほうがやる”というのがルール。妻が(2)育児時短だったときは、ちょうど自分も忙しかったこともあり、妻に育児を任せていました。でもその後、部署異動で妻が忙しくなり、逆に自分に少し余裕が出てきたので、保育園の迎えや夕飯づくりは担当しています」
田中
「永井さんは、家計簿もつけているって……」
千葉
「え~~!」
佐々木
「すごい!」
永井
「そうですね(笑)。マンションを購入するタイミングでつけ始めました」
佐々木
「得意料理は何ですか?」
永井
「帰宅後にパパっと作れて、子どもたちがよく食べてくれるのは野菜炒めですね。醬油、酒、みりん各大匙1の合わせ調味料で炒めるだけですけど。ご飯は朝といで炊飯器に
セットしておく」
田中
「えらい!!」
永井
「週末にまとめて調理して冷凍ストックするとよい、っていろんな本に書いてあるけど、土日にそれをやる余裕はなかなかないですよね」
千葉
「そうそう。1週間食べる量を計算したり、考えて計画的に買い物をするのも大変。私はネットスーパーを使ってます。朝注文すると、夜、自宅に届けてくれて便利」
田中
「うちの場合は夫が地方に単身赴任なので、普段の協力は難しいですね。とはいえ、
やっぱり子どもが可愛いので、生まれてからはほぼ毎週末帰ってきてくれますが」
千葉
「じゃあ、平日は田中さんひとりでやっているの?」
田中
「うーん、手抜きしながら、なんとか……(笑)。でも、ひとりではさすがに大変なので、近所に住んでいる母になにかと手伝ってもらっています。保育園には朝は私が送って、迎えはだいたい母がしてくれます。そういう日は息子の夕食は実家で食べさせてもらい、お風呂は自宅に帰ってから一緒に入るというパターンが多いですね。また、どうしてもファッション誌の編集部は月に何度か早朝ロケがあるので、そんなときは母に保育園に連れて行ってもらっています」
永井
「うちも必要なときは、お互いの実家はもちろんですが、妻の妹が同じ沿線に住んでいて近いので、保育園のお迎えだけお願いしたり、なにかと助けてもらっていますよ」
田中
「いいな~。女きょうだいがいるのは本当にうらやましいです」

解説

(1)子どもが病気
集英社では、小学校6年生までの子どもを育てる社員に、通常の年次有給休暇とは別に、年5日の「看護休暇」を有給で付与しています。
また、未就学児の定期予防接種や健康診断時には、遅出・早退しても通常業務とみなされる制度もあります。
(2)育児時短
集英社では社員が子どもを養育する場合、午前午後各60分以内の遅出・早退ができる、「育児短時間勤務」があります。期間は、女性社員は産後休暇終了後2年間、男性社員は子どもの満2歳の誕生日前日までとなり、その間の給与は全額支給となります。
その他、「妊娠時短」「保育短時間勤務」などの制度もあります。

出産のタイミングや自分自身のキャリアについてどう考えましたか?

千葉
「私は28歳で長男を、その3年後に次男を出産しました。いまは社内でも20代で出産する人は珍しくないけど、当時は早いほうだったかも。長男出産のとき、じつは編集長と私の2人しかいない編集部に所属していたんです。だから、“産休取ります”と最初に報告したとき、編集長は「ガーン! ビックリ!!!」って感じでしたね(笑)。編集長しかいなくなっちゃうから。でも、私が(3)産休・育休を取るたびに、編集部に若い男子が入ってくれた(笑)」
佐々木
「千葉さんが男子を産むたびに、編集部にも男子が増える(笑)」
千葉
「そう。ありがたいことに、なんとかなるんだなって」
佐々木
「私は妊娠当時、セブンティーン編集部にいたのですが、30代後半っていう年齢のせいもあってか、編集部はじめ周りがすごく気をつかってくれて親切でしたよ。重い荷物を持ってくれたりとか。だから、“高齢出産はいいな~”なんて思ってました(笑)」
田中
「私は33歳で出産しました。20代は仕事で頭がいっぱいで、正直、結婚や出産のことはあまり考えていなかったですね。
夫は全国転勤の多い職種なので、交際していた期間もずっと遠距離だったし」
佐々木
「我が家の場合、私の復職と同時に夫が育休を1か月とったんです。だからセブンティーンに(4)職場復帰直後から、スムーズに仕事が再開できて、良かったですよ」
田中
「復帰にはもちろん不安もあったけど、私の場合も編集部や周りのみなさんの理解や支えのおかげで、違和感なく働くことができたと思います」
佐々木
「産むタイミングは、本当に人それぞれだと思うんです。若いうちにエイッと産んで、後からキャリアを積むのも良いと思うし、ある程度キャリアを重ねてから出産するのもアリだと思いますね」
田中
「そうですよね」

解説

(3)産休・育休
集英社では女性社員が出産する場合、有給休暇とは別に、「産前産後休暇」を16週間付与しています(※双生児など多胎の場合は22週間)。これは労働基準法で定められている産前産後合計14週間より長く、また、この期間の給与も全額支給となります。
男性社員に対しても、配偶者の出産時には「妻出産休暇」として3日間の特別休暇を付与しています。
また、「育児休業」は男性社員、女性社員問わず、子どもの出生後1歳6か月または1歳時の年度末(3月末)のどちらか長いほうを限度として取得することができます。女性はもちろん、男性の育休取得も推進しています。
(4)職場復帰
集英社では社員が育児休業を終了して復職する際、配属部署や役職などは、原職復帰を原則としています。

※集英社は厚生労働省より、『次世代育成支援』適合事業所として認定されています。

待機児童問題が深刻といわれていますが、保育園探しは大変でしたか?

佐々木
「当初希望していた保育園は全滅でした。慌てて電話をかけまくり、マンションの1室でやっている小さな園に予約をしましたが、結果的には、希望していた保育園に2次募集が出て、運よく入れました」
田中
「私は育休期間は夫の転勤先の地方都市に住んでいたのですが、希望する人みんなが保育園に入れるような土地で、園庭もすごく広くてゆったりしていて、首都圏の状況と比較して、羨ましかったですね。とくに私は、地方にいながら東京での保育園を探していたので、けっこう切羽詰まっていました(笑)」
千葉
「私はもともと子どもの数が少ない都心に住んでいて、しかも出産がみなさんより少し早いということもあり、じつは長男も次男も意外にすんなり入れたんです。いまは状況が変わってきて、待機児童も増えているみたいですが」
永井
「うちは、春から長女が小学生で、いよいよ『小1の壁』が迫っているんです……」
千葉
「『小1の壁』って?」
永井
「保育園までは延長保育で7時まで預かってもらえたけど、だいたい学童クラブは6時終了なので、その1時間のギャップをどうするかという……」
千葉
「うちの区は学童が7時までだから、そのギャップはあまり感じなかったですね」
佐々木
「じつは市や区によって、保育園とか学童クラブって全然違う。うちの子の保育園は延長保育は夜9時までなんですよ。自治体ごとの状況をよく調べるのも大事ですよね」
永井
「ハハハ。そこを就活生に伝えるっていうのもナンですけど」

子育てが仕事に与えるメリットはありますか?

千葉
「私の場合は、すごくありますね。『みらい文庫』という子ども向けのエンターテインメント文庫をつくっているので、子どもとのかかわりが仕事に直結しています。うちの子どもたちは結構本を読むので、作品を持ち帰って反応をみたり。長男の小学校の教室に学級文庫として置かせてもらったり。『みらい文庫』は学童保育にも置かせてもらっているんですけど、アンケートを一緒に置いておくと、学童の子どもたちが回答してくれるんです。それに日頃、私が学童の子どもたちをつかまえていろいろ質問するものだから、“〇〇君のお母さん、いまクラスでこれが流行っているよ~”って子どもたちのほうから教えに来てくれたり。すごく助かっていますよ」
田中
「私も『LEE』の読者層がちょうど自分と同世代くらいの主婦ということで、取材で読者の方に会ってお話ししても、子どもの話題とか、共感できることがすごく多いですね。それに、自分が必要としているものや、まわりのママたちの間で流行っている事柄を、企画に反映させられるのもメリットですね」
佐々木
「私の場合、仕事への直接の影響はないかな。ただ、子どもが生まれて以来、徹底して規則正しい生活になったから、健康的になったなと(笑)」
千葉
「それ、すごいメリットですよ!」
佐々木
「あとは、保育園のママ友との交流で世界が広がったのが、自分にとっては新鮮でした。“あそこの魚屋さんが美味しい”とか情報交換したり。仕事だけのときとは全く違う、地に足のついた幸せを、日々感じますね。もちろん、子どもは可愛いし」
永井
「僕は現在の担当誌が『MORE』『週刊プレイボーイ』『Myojo』『duet』なので、仕事と子育てが直接リンクする場面はないのですが……。でも“子どもの迎えがあるから早く仕事を終わらせなければ”っていう前提があるので、優先順位をつけて徹底的に集中して仕事に取組んでいますね。それから、子どもの病気のときなんかは仕事を休んだりするし、どうしても“職場に迷惑をかける”という自覚もある。だから、困ったときに他人にお願いするだけじゃなくて、逆の場合には自分もできるようにしないと。そういう信頼づくりは重要ですよね。ちゃんとできているかどうかはわかりませんが……」
佐々木
「ひとりでは生きられないな~って、気づきますよね……ようやく、ですが(笑)」
田中
「子どもがいることで、できないことが増える分、逆にやるべきことがはっきりするというか……。ここを大事にすればいいんだな、ってことが見えてくると、周りの人との連携もよくなったりして。だから、毎日忙しいけど仕事はしやすいですね。もちろん、編集部をはじめ、ライターさん、スタイリストさんなどフリーランスのスタッフの方々に、理解していただいているのは強く感じます。でも、同時に、厚意に甘えてしまってはいけない、といつも思っています」
佐々木
「そうですね。でも、じつは人間ってお互い甘える部分も必要ですよね。私もいまは甘えるほうが多いけれど、いつか他の人たち、たとえば次につづく後輩たちに、返していきたいと思っています。出産や育児に限らず、親の介護や自分自身の病気など、長い人生の中には自分ひとりでは解決できない問題って出てくる。そんなときは組織にいるからこそ、お互いフォローしあうことができるわけで。サポートしあえる会社が、働く人にとってよい会社なんじゃないかなって思います」

※ メッセージは2015年2月時点の内容です。

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