麦わらの一味が台湾上陸!初の海外展「ONE PIECE展 台湾」の舞台裏

就活はすごく大変だし、つらいですよね。けれど世の中には本当にいろんな人生があるのだと、社会に出てから強く思います。決して自分自身を否定などせずに、自分らしい道を切り拓いていってください!

チームリーダーとして台湾展を統括

2012年に東京と大阪で行なわれた「ONE PIECE展」。その後、海外での展開を期待するファンの声が多く寄せられ、2014年夏、台湾で開催するに至りました。
「ONE PIECE展」では、集英社は主催者の1社として、開催にかかわる業務は非常に多岐にわたりました。会場の選定に始まり、展示制作、運営計画の策定、オリジナル商品の開発や宣伝物の制作、記者会見、メディアの誘致、資金調達など、ありとあらゆる業務のすべてに携わり、作者の意向を関係者に伝えながら監修し、実現させていくのが集英社の役割です。その中で私は、現場業務をこなしながら、同時に集英社のチームリーダーとして、プロジェクトのスキーム作りや、社内外との条件交渉など、台湾展の全体統括する役を担いました。

「ONE PIECE展 台湾」オープニング内覧会には、100社近くのメディアが来訪しました。なかには香港や上海からの取材陣も。それにしても、台湾の40℃近い酷暑は、写真ではなかなか伝わらないですね!

出版社なのにこんなことも!? なれない海外との業務に苦悶の日々……

台湾展で締結した契約書や会計書類の一部。法務面、税務面でクリアする契約書などをひとつひとつ揃えていくのは、そりゃもう気の遠くなる作業でした。

「ONE PIECE展」規模の催事となると主催するだけでも大変な労力を伴うものですが、とりわけ今回は海外での開催ということで、商社でもない出版社が、しかも台湾に支社すらない集英社が「台湾の法律に抵触せずにいかに営業行為をし、当局に税金を納め(しかもできるだけ節税して!)利益を日本に送金するか」というキャッシュフローを見極めるまでが、じつに大きなハードルでした。
営業行為をする以上、当然その国に納税する義務が発生しますが、支社がない集英社はそもそも台湾での営業資格すら持っていない、というところからのスタートでした。
社内に詳しい人もいないし、日本で国際会計士に相談しても「よく分からない」という悲しい現実。果てしない道のりを覚悟した私は、まずは台湾で営業するための最低限必要な知識をネットで調べることから始めました。「日台の租税条約は?」「台湾の法人税は?」「外国企業の源泉税率は?」など、まるで「台湾で起業でもするのか!?」とばかりに調べ、パートナー会社と課題を共有し、どうにか信頼できる現地の国際会計士を探し出しました。……と、こう書くとじつに素っ気ないのですが、日本の税制の知識でさえあやふやな私がゼロの状態から調べていくのは苦行でした。
会計士を見つけてからももちろん困難はたくさんありましたが、後になってみると最初にコツコツ調べたことが大きな支えになりました。会社法や税制の話は、ときに現地の通訳者すらうまく伝えられないほど難解で、恐らく会計士の説明を通訳経由でただ聞いているだけではまったく理解できなかったでしょう。中国語、英語、日本語が飛び交う中でも理解できたのは、あの苦行の時間があったからだと実感しています。

スマホは勝負道具というより商売道具。東京でも海外でもこれがなくては仕事になりません。そして仕事中のハーブティーも欠かせない! 毎朝水筒にいれて持参します。睡眠が足りない日が続いても風邪を引かないでいられるのは、ハーブティーのおかげかも。

プロジェクト秘話 ここ一番!勝負の瞬間

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