エントリーマイページ

本気の宣伝

宣伝部
書籍宣伝課
係長

荒木 良治

2001年入社

PROFILE

入社以来、宣伝部に在籍。現在の担当は、「集英社文庫」「集英社オレンジ文庫」「小説すばる」など。学生時代はラオス語を専攻し、体育会バドミントン部に所属。いまでは両方ともほぼ関係ない生活をし、休日は秘境駅を巡っています。

集英社文庫 宣伝担当者インタビュー

「集英社文庫」の
イメージリニューアル作戦

———まずは、書籍宣伝課の仕事を教えてください。
荒木:書籍宣伝の仕事は大きく3つに分けられます。ひとつは文芸書や児童書など個別の単行本の担当。ふたつめは「集英社文庫」や「みらい文庫」のようなレーベルの担当。もうひとつが、創業90周年といった節目に発刊する大型企画の担当です。現在、私は「集英社文庫」と「集英社オレンジ文庫」などの担当をしています。
———レーベル担当の仕事は、どのようなものでしょうか。
荒木:レギュラー宣伝物作成と、年に数回行なわれるキャンペーンの企画・プロデュースがあります。レギュラー宣伝物というのは、毎月作成する新聞広告や電車の中吊り広告、車内ビジョン、店頭ポスター、店頭POPなど。キャンペーンは、「ナツイチ」と「ふゆイチ」に代表される大規模な文庫フェアや、書店店頭展開に限ったミニフェアなどがあります。ミニフェアは、文庫のジャンルやテーマを絞って、ターゲットを細かく設定した小~中規模の企画です。
———「ナツイチ」と「ふゆイチ」について詳しく教えてください。
荒木:「集英社文庫」の年間最大のキャンペーンである「ナツイチ」は、毎年6月下旬から9月下旬にかけて、全国5000~6000軒の書店さんで展開されます。それに次ぐ規模のものが「ふゆイチ」で、2017年は11月下旬から年明けにかけて行ないます。「ナツイチ」は1991年から続いていて、「夏休み中の中高生にも気軽に文庫本を手に取ってほしい」というコンセプトではじまりました。「集英社文庫」は、「岩波文庫」や「新潮文庫」といったレーベルより後発だったこともあり、創刊当初から宣伝ターゲットは若年層でした。その流れで、「ナツイチ」の宣伝ターゲットも若者に設定。人気タレントを広告に起用するなどして、さわやかなレーベルイメージを構築するのに貢献してきたキャンペーンだと思います。
———2017年は「集英社文庫」創刊40周年という節目にあたり、「集英社文庫」の新しい顔として、「よまにゃ」というキャラクターを登場させました。
荒木:中高生に文庫本を手に取ってもらいたい、という理想は変わっていませんが、スマートフォンの普及や書店数の減少などにより、現実的には中高生に「広告」という手段で文庫の魅力を伝えるのが難しくなってきている、と感じていました。そこで改めて「ナツイチ」で獲得していくべき「潜在読者層」がどこなのかを検討し、知的好奇心や情報収集能力が高い20代~30代の働く女性をキャンペーンのメインターゲットに据えることに決めました。それに伴い、若者を意識したイメージは守りつつも、従来のビジュアルイメージは変更し、同時に「集英社文庫」のキャラクターも一新しよう、と考えました。
———「よまにゃ」は人気イラストレーターのNoritakeさんがデザイン。「ナツイチ」対象本購入特典の「よまにゃ リバーシブルブックカバー」も好評だったそうですね。
荒木:はい、Noritakeさんは元書店員という経歴の方で、その経験や思い入れがとても素晴らしい形で反映されたのではないかと思います。本当にかわいらしくて、老若男女に親しまれるキャラクターを生み出していただきました。最近、「どうやって面白い本を探せばいいのかわからない」という話をよく耳にします。確かに書店さんには膨大な本が並んでいますし、「ナツイチ」ラインナップだけでも100冊近くあります。その中から自分に合った本を探すのは大変かもしれません。「よまにゃ」は、ただかわいいだけではなく、「あなたにオススメの、こんな本があるよ」と教えてくれる、「本の水先案内人」的なキャラクターでもあるのです。「ナツイチ」には普段あまり本を読まない人にとっての読書のきっかけになってほしい、という側面もありますので、お気に入りの一冊をまずは見つけていただき、そこから読者の方ご自身の世界を広げていっていただければと考えています。
———「よまにゃ」を今後どのように展開する予定ですか。
荒木:もちろん、今年限りということではなく、10年20年と続く人気キャラクターになってほしいです。たとえば、将来的には「よまにゃ」の家族を登場させたり、世界観を広げていくのも面白いかな、と考えています。

書店の店頭ポスター画像。ほかにもPOPやシール、「パンチングボール」など、様々な販促グッズを作製しました。

限定のリバーシブルブックカバーは、全4種類。コンプリートした方もたくさんいらっしゃいましたよ。

ある書店さんでは、こんなに華やかに「ナツイチ」キャンペーンを展開していただきました。

———書籍宣伝の仕事への想いなどがあれば聞かせてください。
荒木:電車に乗っていると、スマートフォンをずっと見ている人も多いですが、一時期にくらべて本を読む人が増えてきた感があります。今後も集英社の文庫や単行本が、皆さんの生活をより鮮やかに彩るために機能してほしいですし、自分がその出会いの一助を担っていきたい、というのが私の想いですね。そう簡単なことではないのですが、楽しみながら頑張りたいと思っています。
———話は変わりますが、仕事をするなかで「これは集英社ならでは」と思うことがあれば教えてください。
荒木:宣伝部にいると、様々な編集部と仕事をする機会があるのですが、それぞれが別の会社のように文化や習慣が異なっているんです。ただ、どの部署にも共通していえるのが、たとえムチャな企画であっても若者の意見を尊重して実現させようとする姿勢があること。そこが、私の感じている集英社の一番よいところです。あと、意外に社員はみんなマジメですよね(笑)。
———最後に、就活生へのアドバイスをお願いします。
荒木:私は大学でラオス語という非常にニッチな言語を専攻していたため珍しがられたのか、面接のたびに「これってラオス語で何て言うの?」と質問された記憶があります。私自身も何度か面接官を務めましたが、面接官はその人しか持っていないような経験・能力・個性を知りたいと思うものなんです。なので、皆さんも面接では、自分の「イチ押し」を引っ提げてアタックしてほしいですね。きっと集英社の面接官は皆さんの良さを引き出してくれると思いますので、物怖じしないで臨んでください。