(c)NASDA,NASA

大気の層はとても薄いものです。
地球の大きさをリンゴにたとえるとその厚みは
わずかにリンゴの皮ぐらいしかなく、
とてももろいものなのです。───────────────毛利 衛


 宇宙飛行士毛利衛スペースシャトルからハイビジョンで撮影した地球の姿が、写真集としてよみがえります。高度233kmから見た地球の姿は、鮮やかなカラーと生々しい臨場感で見るものを圧倒します。
 日本の富士山はもちろん、桜島の噴煙、地平線に浮かぶ月影、アフリカの広大な砂漠、紅海に浮かぶ船、青く輝くエーゲ海、厳寒の中国とロシア、雄大なアンデス山脈など約100枚の写真が一冊に収まっています。
 NASA、NASDAによる全面協力。宇宙飛行士毛利衛さんによるまえがき、東海大学教授坂田俊文氏による解説付き。

撮 影
毛利 衛
監 修
坂田 俊文
定 価
本体価格1,700円┼税
体 裁
B5判/104ページ
ISBN
4-7976-7026-6
発 行
集英社インターナショナル
発 売
集英社


毛利衛(もうりまもる) 北海道余市町生まれ。北海道大学工学部助教授を経て、宇宙開発事業団に宇宙飛行士として入社。92年に、スペースシャトル・エンデバー号に日本人として初めて搭乗。2000年2月の2度目の搭乗ではハイビジョンカメラによる地球の撮影を試みる。現在、2001年、日本科学未来館館長を務める。理学博士。 坂田俊文(さかたとしぶみ) 東京生まれ。東京大学・大学院を経て、東海大学情報技術センター所長、同大学宇宙情報センター所長などを歴任し、現在東海大学教授、宇宙開発事業団技術参与、地球科学技術推進機構機構長を務める。日本の画像情報工学のパイオニアとして活躍している。工学博士。


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毛利さんは、地球の上に浮かぶ月を撮影していた。そのとき他の乗組員が、その下に広がる北海道、本州が見えると叫んだ。画面中央から日高山脈が襟裳岬に向かって走る。


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オンタリオ湖の上部に湖の筋が見えるが、人間の指のように見えることから、フィンガーレークと呼ばれている。サングリッターで白く光るのはオナイダ湖。


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アメリカを象徴する川、ミシシッピー川は、カナダとの国境ミネソタ州に水源を発し、メキシコ湾に流れ込む。平地を流れる部分は蛇行している。画面上部には河口の都市、ニューオーリンズがある。


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太平洋上空から撮影した富士山。日本アルプスが向こうにひかえる。これは地上233kmという高さを飛ぶスペースシャトルのみに許された眺望であるといえる。


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画面上は、先ほどのウユニ塩原を臨む。太平洋岸に沿って6000m前後の山の連なりがアンデス山脈である。海岸までの距離が短いために、急な流れの川がたくさん太平洋に流れ込む。この付近は、海流の温度が低いために、雲の発生が少なく超乾燥地帯になっている。


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カザフスタンとの国境付近であるこの地域は、クルンダステップと呼ばれる。筆でなぞったような印象的な色違いの部分は、凍結した湿地帯である。画面の上部には、カザフスタンの都市、セミパラチンスクがある。この周辺は、核実験が行われていた地域でもある。


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雪によって鮮やかに浮き出た線は、太古の昔、氷河によって浸食された地溝である。画面中央、斜めに走る直線はネッシーで有名なネス湖。ネス湖は、断層に水がたまってできた湖である。画面上部には渦巻き状の低気圧の雲が見える。


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中央から右側に広がる奇妙な形の岩山は、「神の指紋」という呼び名を持つ。古い時代の地殻変動の後、地中から持ち上がってきた溶岩によって形成された地形であると考えられている。


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シャトルはベトナム上空を通過している。ニャチャン市、カムラン湾、クラオ島を臨む。


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長靴の形をしたイタリア半島のつま先にあたるカラブリア地方と、土踏まずに当たるターラント湾がくっきりと見える。


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画面の左半分に見えるのは、ヒマラヤ山脈。雲の下にあるのはブータン、右側の平地は紅茶の産地として有名なアッサム地方である。ヒマラヤの雪解け水はブラマプトラ川へと一気に流れ落ちる。インド亜大陸は南極大陸から分かれ、移動して今から約6500万年前に、ユーラシア大陸にぶつかった。その衝突部分がヒマラヤ山脈である。現在でも、一年で1、2cmの隆起が観測されている。

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