
A.C.
校閲室
具体的な業務について教えてください
文芸単行本の校正・校閲と進行管理がおもな仕事です。入稿から校了まで編集者と相談しながら進めます。発売日の異なる作品を同時に数作担当し、並行して作業を行ないます。原稿が正しく組まれているか、誤字・脱字・衍字(えんじ)がないかなどを確認する「校正」と、事実関係の誤りや設定上の齟齬がないか、不適切な表現と受け取られないかなどを確認する「校閲」の両面から読みます。誤りかもしれない箇所については資料にあたって調べたうえで、あくまで疑問点として、ゲラ(校正刷り)を通じて著者にお伺いします。著者の表現したいことを読者に的確にお届けできるよう、よりよい形で作品を送り出す仕事です。
集英社の仕事のやりがいは?
入稿から校了まで一貫して担当するため、一冊の本に深く関われることです。時には著者から労いや感謝の言葉をいただくこともあり、とても励みになると同時に、よりよい仕事をしなければと身が引き締まります。自分の担当した本が書店に並び、話題になって多くの読者に届く様子に触れると誇らしいです。一方で、この影響力を持つ作品を世に送り出すことに関わった一員なのだ、という責任も感じます。
仕事を通じて自分の興味範囲を超えた物事に出会えることも、魅力の一つだと思います。いろいろな作品と出会い、深く読み込み調べていくなかで、自分の考え方や世界の見え方が広がっていくことは大きなよろこびです。
一緒に働きたいのはどんな人?
柔軟に物事を捉えて考え抜き、臨機応変に対応しながら粘り強く取り組める、そんな方とご一緒できたら心強いです。とくに文芸書の校閲は、正解がない仕事だと思います。ゲラを読んでいると、自分の感覚を超えた世界に対する想像力を試されることも多く、作品ごとにそれぞれの難しさがあります。世の流れに敏感になって常に学び、自意識を更新していく姿勢も大切かもしれません。
また、読むことだけが仕事ではなく、編集者との話し合いや、印刷会社や外部校正者の方々とのやりとりも多いため、人と話すことを苦手としない方が向いているかと思います。
これからの「校閲」を一緒に考え刺激し合える、情熱のある方と働ける日を楽しみにしています。