






【日本との結びつきで利を上げる瓊英の交易】
盲目の養父・鄔梨の教えによってその商才を遺憾なく発揮している瓊英。阮小二の開発した、いっそう揺れに強く、また速く進める大型船を趙林が操縦し、沙門島から日本へと荷を運ぶ。梁山泊側から日本へ輸出されるのは主に香料、綾絹、教典、陶磁器や毛皮など。日本から運んでくるのは、疫病に効くとされている昆布や、砂糖、砂金のほか、兵器に使う硫黄などだった。が、その利が大きくなるにつれ、青蓮寺も警戒を強め、対策を講じようとする。
【幻王の影に怯える呉乞買、旧遼主を騙し討ちにする】
「おまえの背後には、いつも幻王がいる――」幻王との約定に逆らい、旧遼主と手を結んで燕雲十六州を奪取しようと企んだ呉乞買。が、それを見透かした梁山泊は、公孫勝を呉乞買のもとに送り、旧遼主を亡き者にするよう申し渡す。旧遼主を討たねば自分が殺されると悟った呉乞買は、三万の軍を率いた唐昇を従え、陰山へと進軍。燕雲十六州の奪取のための軍と思った旧遼主は、何の疑いもなく呉乞買の幕舎を訪れ、そこで騙し討ちにされた。
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