• ▶十一/傾暉の章(けいきのしょう)
     2012年4月発売予定
  • ▶十ニ/九天の章(きゅうてんのしょう)
     2012年5月発売予定
  • ▶十三/青冥の章(せいめいのしょう)
     2012年6月発売予定
  • ▶十四/星歳の章(せいさいのしょう)
     2012年7月発売予定
  • ▶十五/天穹の章(てんきゅうのしょう)
     2012年8月発売予定



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  • 【混迷する宋と金国の国交】
    開封府の朝廷でますます力を持つ秦檜。すでに宋と開戦に傾きかけた金国の朝廷。そこに乗り込んだ秦檜は、燕雲十六州を譲り受けた対価である歳幣支払いの確約とその方法の提示、また鮮やかな弁舌で「戦の無益」を説き、開戦派を封じ込めることに成功した。また、斡離不、撻懶とも個人的に会い、何らかの話をしたようである。

  • 【童貫軍は棗強を拠点に梁山泊を狙う】
    「先行せよ。棗強を奪れ」童貫から命をうけた岳飛は、北京大名府付近の陣から棗強へ向けて進軍する。途中鮑旭、花飛麟の軍とぶつかるも、それを退け、なんなく棗強を奪取。童貫軍は今後長きにわたる対梁山泊戦のための、貴重な足がかりを手に入れた。

  • 【貴顕の将、ついに出陣】
    金国の将としてすでに高い評価を得つつある蕭珪材。が、その高貴な身分と朝廷での影響力を快く思わない廷臣もいた。それゆえか、燕雲十六州を巡る宋との戦争で、蕭珪材はなんの役割も与えられず会寧府の守備に回った。斡離不、撻懶、完顔成が功を上げんと逸るその裏で、粘罕と蔡福は「あの三人ではこの戦争に勝てない」と判断。三人が劣勢に陥った段階で、蕭珪材と唐昇を戦線に投入した。 守将・郭薬師が逃亡した燕京を通過し、易州で金軍と合流した蕭珪材。そこで先鋒を務めた蕭珪材は軍人らしく自分の務めを果たすべく、精強な李明の軍と激突する。

  • 【歴亭】(れきてい)童貫軍との戦いを控え、歴亭に駐屯する扈三娘。自分に屈辱を味合わせ、また強烈な恋着の情を胸に残していった彼女に対し、未だ素直に接することが出来ない花飛麟。緊迫する戦場のなか、作戦を共にするうち二人は距離を縮めてゆく。そしてある夜、扈三娘の居室を訪れた花飛麟は彼女の誘惑を受け入れ、二人は結ばれた。
    この戦いが終わったら扈三娘を妻にする――幸福な想いに胸を躍らせる花飛麟。が、聞煥章の監禁により今も精神の均衡を崩したままの扈三娘は戦場で無理な突撃をし、劉光世の首を狙うが、逆に討ち取られた。
  • 【熟女真・北の地】(じゅくじょしん・きたのち)会寧府から北に二千里ほど行った、年の半分は大地すら凍っているような厳寒の地。ただ森に覆われており動物などの資源は多く、川からは砂金も取れるようで、経済は潤っている。会寧府よりも種類の多い品物が流通している街すらあるらしい。金軍の撻懶と斡離不はこの地に生まれ、阿骨打の死をきっかけに金国の内政に深く関わるようになる。また、族長の烏古乃は宋の青蓮寺・扈成と接触しており、宋との開戦を望んでいた息子の撻懶、養子の斡離不を抑えていた。しかし公孫勝によって烏古乃は不審死を遂げ、抑えるものの居なくなった二人は開戦に向けて動く。
  • 【易州】(えきしゅう) 燕雲十六州を巡って宋軍と金軍は燕京付近・易州で対峙。燕京の守将・郭薬師はすでに逃亡し、燕雲十六州は金国のものとなっていた。が、真定府・大原府の宋地方軍、禁軍との戦いは避けられず、蕭珪材、唐昇、斡離不、撻懶、完顔成らの総計十六万もの大軍が易州近辺で闘った。
  • 【梁山泊】 呼延凌(穆凌)こえんりょう(ぼくりょう)
    花飛麟部隊の隊長。黙々と命令をこなす寡黙、かつ優秀な男。梁山泊の中でも知るものは少ないが、実は呼延灼の実子。その母は妓楼を経営する男と再婚し、そこで育った穆凌は、男色の客を取らされそうになり、客の男を刺し殺して逃げてきた。洞宮山へ旅していたところを偶然李俊に拾われ、梁山泊入りした。花飛麟の部隊に属していたが、史進と呼延灼の命で史進の騎馬隊に加わることになる。呼延灼の息子ということを公にできないため、軍での行動を通して父とのつながりを求めている。また生まれ育ちのせいか「男らしくない」と言われることを極度に気にしている。趙安軍と対峙した際に、単騎で趙安に無謀な切り込みを仕掛けた。趙安の首は取れたものの、その背後を守って五千騎を止めてくれた父を失った。 父が残した軍の総指揮を取ることになる。父から託された双鞭を溶かして一本の鞭に作り直し、それを振るう呼延凌に史進は「七星鞭」とあだ名をつけた。
  • 【梁山泊】 張清(ちょうせい)
    傭兵をしていたところを魯達に誘われ入山。得意とする飛礫の技は、かつて童貫の肩を砕いたこともあった。梁山泊瓦解後は呼延灼・史進をよく支えながら流浪の軍として旅していた。かつての闘いで部下である単廷珪に殿軍を務めさせ、結果として死なせてしまったことを今でも悔いている。身につけるものや軍旗に緑色を好んで使うため、「緑衣の将軍」とあだ名される。今回の戦でも飛礫の腕は衰えておらず、攻め込んできた劉譲の腕を飛礫ひとつで折り、大軍を撤退させたが、岳飛との一騎打ちであと一粒に飛礫が足りず、戦死した。
  • 【梁山泊】 扈三娘(こさんじょう)
    男装して、互いに王英の子を産んだ白寿と夫婦を装い、二人の子を育てていた。新拠点・洞宮山では、兵の調練にあたる。無茶な鍛錬を部下に強いる花飛鱗と仕合い、そのプライドを打ち砕いた。呂英により誘拐された王清・王貴を取り戻すために進んで聞煥章の虜囚となったが、実兄の助けもあり、自ら聞煥章の首を落として永和鎮を脱出した。子供たちと一年ほど洞宮山で休養するようにとの勧めを断り、子供たちには会わず闘いに舞い戻る。が、やはり忌まわしい記憶に心を毀されており、自ら死にいくような闘いをするようになってしまった。そんな傷を抱えたまま童貫戦のさなか、欲望を抑えきれずに花飛麟と結ばれ結婚の約束をした。しかし劉光世の首を取るため無理な突撃をし、深手を負わせることは出来たが戦死した。
  • 【梁山泊】 花飛麟(かひりん)
    父は小李広・花栄。親父譲りの強弓を引く精悍な美男。剣も馬術も得意。梁山泊残党に加わるが、戦への思いが空回り。厳しく身勝手に、兵の調練を行ってしまう。洞宮山で扈三娘との仕合に負け、調練の担当から外された花飛麟は、亡き秦明の妻・公淑とその忘れ形見・秦容を子午山に送り届ける任務についたが、途中自らの不注意で秦容を負傷させてしまう。失意の花飛麟は子午山で、王進のもとに滞在し、訓練を重ねる。ともに過ごす張平の父・張横が梁山泊への帰還命令を持ってきたため、子午山を離れることになった。
    葉超軍との戦で一度に十本の矢を放ち全てを命中させ、「神箭」と呼ばれた。留守居の王慶が指揮する禁軍三万をわずか二千の兵で破り、初勝利をあげる。童貫戦のさなか、ついに扈三娘への思いを遂げ、結婚の約束を交わしたが、扈三娘は直後に戦死。以降戦いの鬼となり、指揮官としては相変わらず優秀ながらも、冷徹、かつ残忍な人間になってしまった。
  • 【梁山泊】 馬鱗(ばりん)
    あだ名は鉄笛仙。元は賞金稼ぎをしていたが、誤って親友を斬ってしまい、人が変わったようになってしまった男。宋江の一行を襲ったが、返り討ちに遭い、そのまま梁山泊入りする。梁山泊の最終決戦で右足を失うが、その馬術はなお鮮やか。対寇亮戦で寇亮の首を獲るも、片方しか残っていなかった足を斬られ、戦死。あだ名の「鉄笛」は、斬ってしまった親友の形見であり、その音色は聴く者の心をふるわせる美しさだった。
  • 【宋】 岳飛(がくひ)
    堂々たる体躯にずば抜けた武の才を持ち合わせた、傭兵部隊の頭領。相州湯陰県の、比較的裕福な家の生まれだったが、ある日村で喧嘩を売ってきた相手を殺してしまい、生まれた村を出て師と仰ぐ老人の元で暫く共同生活をする。17歳のある日、賊徒を討伐しているところを童貫に見られ、大いに興味を持たれる。禁軍の野営地で童貫との軍に入り、方臘との戦いに参戦。指揮官として方臘の正規軍と渡り合い、最後に石宝の首を落とした。その後は幻王楊令と再び相見えることを目標に、童貫軍の将として梁山泊との戦いに身を投じる。戦いのさなか梁山泊内を変装して視察する途中、馬を盗もうとした牛坤と姚平を仲間にした。
  • 【金】 斡離不(オリブ)
    金国の将軍。元々は混同江のはるか北、会寧府より二千里も行ったあたりに数万の民と暮らしていた。阿骨打の死により金国の内政に深く関わるようになる。阿骨打と縁戚関係にある撻懶を補佐し、守れと、幼少から言い聞かされて育ってきたが、あまり気が合わないのか、烏古乃の死をきっかけに撻懶に強い態度に出るようになった。彼の指揮する軍はどことなく粗野だが、勇猛である。
  • 【金】 撻懶(ダラン)
    金国の将軍。阿骨打の従兄弟。呉乞買と旧遼の関係に気づき、公孫勝の暗殺に関わることになる。実父が阿骨打の叔父だが、養父烏古乃のもとで斡離不とともに育った。彼の指揮する軍はどことなく上品で、装備品などもきれいに仕立てられている。
  • 【他】 烏古乃(ウグナ)
    撻懶の育ての親にして、斡離不の実父。二人に対して絶対の権力を持っている。八日間を共に暮らした武松に言わせると、どこか宋江の父に似ているらしい。斡離不のほかに息子が二人おり、共に毛皮の商人をしている。宋の扈成と長く接触しており、宋と闘いたい撻懶と斡離不を抑えていたが、公孫勝の手によって消された。
  • 【他】 牛坤(ぎゅうこん)
    大陸の西・湟州の生まれ。実家の食堂が略奪に遭い、両親は殺され、姉は賊に連れて行かれてしまう。以来鉱山で働いてみたものの、性に合わず、ひたすら東へ歩いて、傭兵として雇ってくれる軍を探すうち、叔父を連れて旅する姚平と出会う。学問はからっきしだが腕っ節は強い。十六歳。棒を遣う。姚平の叔父の死によって、二人は共に戦見物へ。放浪の途中、岳飛の馬を盗もうとして失敗し、その後岳飛らと行動をともにするようになる。
  • 【他】 姚平(ようへい)
    開封府で小役人をしていた叔父の家で、下働きをしていた。溜め込んだ賂を若い女に持ち逃げされた叔父は、武邑の叔母の家を目指しており、姚平はその従者として旅をしている。十七歳。開封府で喧嘩をして負けたことがない、と豪語。剣を遣う。叔父が旅路の途中で死んだため、武邑に行く理由もなくなり、牛坤とともに戦見物にでかける。放浪の途中、岳飛の馬を盗もうとして失敗し、その後岳飛らと行動をともにするようになる。

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